
海外では当たり前?
少し前に、日銀がマイナス金利政策を実施したというニュースがかなり話題になりました。
マイナス金利?金利ってプラスになるものじゃないの?と、不思議に思った方も多いのではないでしょうか。
日本では考えもしなかった事ですが、海外では既に実施されていて、もはや珍しい事ではなくなっています。
住宅ローンを組んでいる人は、金利が引き下げになるなどメリットもありますが、中にはデメリットになる部分もあり、未だに賛否両論あります。
マイナス金利政策における、メリットとデメリットを見ていきましょう。
マイナス金利のメリット
マイナス金利政策で最もメリットとなったのが、住宅ローン金利です。
既に住宅ローンを組んでいるという方は、固定金利などがあって自分には関係ない事と思っているかもしれません。
確かに住宅ローンは契約時の条件が一定の期間有効となるので、契約後に金利が下がってもあまり意味がないと考えてしまいます。
しかし住宅ローンは見直しができます。
手続きなどが面倒に感じて、ほとんどの人は住宅ローンの見直しはしませんが、マイナス金利政策が実施されてからは金利が下がっていますので、今とは違う金融機関に借り換えをするだけで、金利が大きく変わってきます。
例えば今の金利が3%で、借り換えをする事で金利が1%になるとしたら、どう考えても金利1%の方が得です。
この場合は他の金融機関に借り換えをして、今残っている分を一括返済してしまいます。
繰り上げ返済となるため、この時点でも多少返済額は少なくなりますし、これから先のローンも金利が変わっているので、当初よりも節約できます。
マイナス金利のデメリット
マイナス金利政策では住宅ローンに関するメリットが目立ちますが、住宅ローンを利用していない人から見ればあまり歓迎できない事もあります。
それは預金の金利です。
そもそも定期預金をする場合、利息が多いから同じ時間銀行にあずけておく事を考えたら、普通預金よりも定期預金の方が得だからではないでしょうか。
普通預金だと簡単に下ろせてしまうので、使わないように定期預金にするという理由もあるかもしれませんが、預けておくだけで金利が付けば儲け物です。
しかいマイナス金利政策により、びっくりするほど金利が下がっています。
これにより預けるメリットがなくなってしまい、定期預金を解約する人が続出しました。
定期預金の金利を目当てにしているとデメリットしかないように思えますが、下がるのは金利だけであって定期預金額が減る事はありません。
定期預金をしている事で、ATM利用や振込の時の手数料が無料になるというメリットもありますから、即解約するのは時期尚早かもしれません。