住宅購入のタイミングは?

ソファと家具

マイホームが欲しい

結婚して家族を持つと、いつか自分の家が欲しいと思うようになります。
多くの人がマイホームを夢見ますが、子供がいる場合は教育費などもかかりますし、家族が増えれば生活費もかかります。
住宅購入を考えているものの、なかなかタイミングがつかめないという方も多いようです。

住宅購入の場合、一軒家かマンションかの選択肢はありますが、どちらを選んでもかなりの額になるため、よほど貯金が有り余っていない限りキャッシュでポンと購入するというわけにも行かず、住宅ローンを利用する事になります。
住宅ローンの利用にも条件がありますし、年収と返済期間、月々の返済額、なども考えてなくてはいけません。

子供がいる場合はこれとは別に教育費もかかりますので、ある程度余裕がないと生活が圧迫されてしまいますので、注意が必要です。

また、地主から土地を借りてその上にマイホームを建てた場合、将来的にマイホームを売る際やリフォームを行う際は地主に承諾をもらわなければならないということを覚えておきましょう。
仮に相続などせずマイホームを売却したい場合は、土地を借りている権利ごと専門業者に買い取ってもらえば、地主とのトラブルも起きずにスムーズに建物ごと売却も可能です。
こうした将来的な運用まで考えたうえで、マイホームを購入しておけばあとあと慌てずに済みますよ。

とりあえず今回は、住宅購入でローンを組む際に考慮すべき点について説明していきます。

考慮すべきポイント

まず考慮すべきポイントは年齢です。
年齢により平均年収は変わってきますが、これは個人差もあるため、ごく一般的な家庭をモデルにしてみましょう。
40代後半の夫婦、子供は中学生と小学生の4人家族とし、住宅購入のために住宅ローンで借り入れる額を3,000万円とします。

返済期間は20年、金利がだいたい1.2%で計算すると、月々の返済額は14万ほどです。
年間では約170万円となりますから、教育費や生活費、さらに住宅ローンの返済を考えたとき、年収700万円は最低ラインです。
頭金の額により多少返済額は変わりますが、住宅ローンの借入は3,000万円、頭金を500万円とした場合、3,500万円の物件が対象になります。

ちなみに一戸建ての場合家賃はかかりませんが、固定資産税がかかりますし、住んでいる間の経年劣化で、リフォームや修繕などもすべて自分で行います。
マンションの場合も家賃はかかりませんが、管理費や修繕積立金がかかります。
ただしこの例では、返済期間が20年ですから、今後20年の間ずっと年収700万円を維持する事が前提となります。

定年退職後の返済について

一般的なサラリーマンの場合は、会社による違いはありますがだいたい60歳で定年を迎えます。
その後65歳まで働ける事もありますが、60歳で定年した場合、定年後の返済の事も考えておく必要があります。
自営業の場合定年はありませんが、退職金がありません。

サラリーマンの場合は退職金がありますから、退職金を支払いに回す事ができます。
しかし退職金全てを返済に回してしまうと、老後の生活に不安が出てきます。
退職金の額も人により違いますから、完全に宛にしてしまうのも少し不安が残ります。
住宅ローンを借りる時は、返済期間、定年までの時間なども考慮しておきましょう。