「有事の金」でリスク回避!金投資の種類について

金の延べ棒

金投資とは

金投資には大きく分けて2種類あります。
1つは金の実物を売り買いをすることと、もう一つは金商品を運用する方法です。

金は美しさや希少性から古代から権力の象徴として重用されてきました。
実物自体に価値を持つことから「有事の金」 とも呼ばれ、株式や債券とは異なる投資対象となっています。
そこで種類別に、金投資の投資について詳しく見ていきましょう。

金貨・金地金

金の現物を保有できるのが大きなメリットです。しかし、盗難されるリスクがあるため、保管にコストがかかります。
また、売却した際の利益が一定額以上になると確定申告が必要になります。

金貨

金投資のなかでは一番簡単に金を手に入れられるのが金貨の購入です。宝飾店やデパートで購入可能。
主な金貨にはオーストラリアが発行するカンガルー金貨や、オーストリアが発行するウィーン金貨、ハーモニーなどがあります。

金地金

いわゆるインゴッドやバーと呼ばれる金の延べ棒です。表面には番号や販売元の商標、重量、品位などが記載されます。
金地金は地金商や金属メーカー、商社で購入が可能です。
購入できるサイズは業者によって異なりますが1gから購入できます。

インゴットは簡単に分割し精錬加工することができるため、遺産分割の際、節税効果を期待することもできます。
インゴット分割や金の買取に関しては専門のショップで相談しましょう。

純金積み立て

積み立てなので小額から始められ、金を保有するわけではないため盗難の心配はありません。ただし、手数料が比較的高めで、販売業者の破たんリスクがあります。
金貨や金地金への投資額は比較的大きく、購入時の手続きも面倒です。
そこで、純金積み立てがあります。純金積み立ては一定額で毎月金を購入するものです。株式や投資信託と同様にインターネットで純金積み立てができます。積み立てた金の引き出しや、ジュエリーや金貨への投資交換も可能です。

金ETF

他の金投資と比べて手数料が安く、業者の倒産リスク・盗難リスクがない投資方法です。
しかし、金を手元に保有できません。
ETFは上場投資信託と呼ばれる商品です。投資信託と同様に金の盗難がなく、証券会社や管理会社が破たんしても資産は保全されます。
自分で都度売買する必要があるため、投資信託のように自動積み立ては難しくなるデメリットがあります。

金は長期投資に向いている

金での資産運用を考えているなら、長期投資が向いています。金の価値は比較的安定しているので、短期間で大きな価格の変動はあまり起こりません。
大きく損はしませんが、大きく儲けることも難しいのが金投資の特徴です。

また金は株式や国債のように所有しているだけでは、利息を産み出してくれるわけではありません。

しかし、紙幣や株券、ビットコインなどは、それ自体には価値がないものです。一方金自体の価値がなくなることはないため、どこの世界でも流通される信用が一番高い資産だと言えます。
あらゆるリスクに備えて金を保持し、資産と考えておくということが「有事の金」と言われる所以なのです。