
家を購入しやすくなった
日銀がマイナス金利政策を発表してからというもの、住宅ローンの金利も下がり家を購入しやすくなったと言われています。
ローンで何かを購入する場合でも、借金を背負う事と同じです。
お金を借りた場合は借りたほうが貸主に利息を払うのが当たり前でしたが、マイナス金利として考えた時、借りたほうが利息をもらえるという事になります。
実際に利息をもらえるという事ではありませんが、金利が下がるのは住宅ローンを利用する人にとっては一見ありがたい事です。
しかし本当に手放しで喜べる状態なのでしょうか?住宅ローンへの影響を考えてみましょう。
住宅ローンの固定金利
住宅ローンには固定金利という制度がありますが例えば10年間の固定金利で契約をした場合、普通に考えれば世の中がどう変わろうとも、10年間の間は金利が固定され変動はないと考えます。
契約した日から10年間は金利が固定されるのですが、これはあくまでも「原則」です。
契約書をもう一度確認してみましょう。
契約書にある「利率の変更」という項目を見てみましょう。
原則金利の変動はないとなっていても、金融情勢やその他相当事由があった場合、銀行は利率を変更できる、と書いてあります。
ただし変更がある場合は、事前に書面で通知が来ますので、知らない間に金利が変わっていたという事はありません。
文面は多少違いますが、どの住宅ローンの契約書にも、同じような内容の事が書いてあるはずです。
つまりマイナス金利になったからといって、利息がもらえるわけでもなく、金利が下がっても10年間の間に金利が変わる可能性もゼロではないという事です。
消費増税の先送りと住宅ローン
以前は2017年の4月に、消費税が10%に引き上げられると言われていました。
しかし景気を考え、先送りする可能性もあり検討されているのも事実です。
もし予定通り消費税が10%になっても、控除制度を利用すれば、2017年の4月以降は、控除される割合も増えるから安心です。
中にはそれを見越して住宅ローンを組んだ方もいるかもしれません。
消費増税が先送りになれば、控除の割合は変わりませんが、もし消費増税が先送りになったとしたら、現段階では先送りは1年から2年とされていますから、その間に貯蓄を増やしておきましょう。
増えた分を頭金に回せば、借入総額が減らせますから、月々の返済額も少し節約する事ができます。
どのくらいの先送りになるか未定ですが、少しの間でも貯蓄を増やし頭金を増やせば、返済総額が減らせるので、住宅ローンへの影響はデメリットばかりとは限らなくなります。
いつ増税になるかもポイントですが、今からでも貯蓄を増やすチャンスは十分にあります。