
若い人にはメリットでも……
世の中がどんどん便利になっていくのは、生活の面でもメリットに感じる事は多いですが、逆に便利すぎて、それを活用できていない事の方が多いように思います。
若い人にとっては便利に感じても、現実問題として今日本は高齢化が深刻な状態ですから、制度が変わっても、何がどう変わり、どう便利になっているのか?波に乗り遅れている人も多いのはないでしょうか?
マイナンバーや電気の自由化など、一見便利に思えるシステムにはトラブルも付きまといます。
すでにマイナンバーを悪用した詐欺や、電気の自由化を悪用し、計測器を設置して高額な費用を請求するなどの被害も出ています。
こういう時は高齢化や核家族化が進んでいる事から、高齢者の1人暮らし世帯や、認知症の人がターゲットになってしまいます。
高齢者の1人暮らしなら、遠くに居る家族が連絡をこまめに取り、こういうケースには耳を貸さないよう注意もできますが、認知症の場合はこれができません。
残念な事に認知症高者のお金トラブルは増え続けています。
認知症のお金トラブルとは?
認知症の場合は、実際には被害に遭っていないのに、通帳や印鑑の置き場所を忘れてしまい、盗まれたという被害妄想によるお金トラブルは少なくありません。
この場合は実害がないのはいいのですが、家族の心労は大きくなります。
認知症の特徴としては、昔の事は結構覚えているのに、つい最近の事は瞬時に忘れてしまう事です。
詐欺目的で家を訪問する悪徳業者が来ていて、何らかの被害にあっていても、それを忘れてしまうので、家族も被害に遭った事に気づきにくいのです。
1人暮らしで身寄りがない場合は、全財産をむしり取られてしまう事もあります。
家族が居れば出来るだけ家を訪ね、身の回りを確認するとか、何か購入した物や契約書等を見つける事ができます。
簡単に行けない場合は、近所の方やヘルパーさんに頼んでおくと安心です。
もしも被害に遭ってしまったら?
もしも既に被害に遭っていた場合は、118番に電話をかけ相談する事をおすすめします。
118番に電話をかけると、市区町村の消費者センターや相談窓口を教えてくれます。
以前は0570から始まる番号で案内していましたが、覚えにくい事から188に統一されました。
何寝入りは嫌やの188、とすると覚えやすいです。
ただしフリーダイヤルではないため、ガイダンス以外は通話料がかかります。
通話料はかかってしまいますが、詐欺に遭った場合も救済に向けた対応をしてくれるので心強い味方となってくれます。
こういう場合は自分達では解決できず、泣き寝入りをする事になります。
認知症という事を恥、人に相談しないケースもありますが、対応できる以上は何らかの対応をしていきましょう。