老後資金はいくらあればいい?

シニア夫婦

不安に感じる要素

老後を不安に思うのは誰にでもある事です。
最近は晩婚化や少子化、核家族化、離婚率なども増えていて、さらに高齢化社会が深刻化しているので、年金を払っていても自分が必要となった時にもらえるのか?という不安なども切実なものとなっています。

子供がいれば老後の面倒を見てもらえる可能性はありますが、必ずしもそうなるとは限らないものの、病気や寝たきりになれば介護が必要です。
家族でも介護はむずか言い問題ですし、住むところや貯金がないとさらに不安は大きくなっていきます。
年金が目減りしているのは事実ですし、今後もさらに目減りする可能性は高いといっていいでしょう。
このままでは年金をもらえるかも怪しくなっていますが、年を取ると生活スタイルが変わるので、若い時よりも支出が少なくなり、年金が減っても意外と生活できるというケースは多いようです。

医療費に関して

年を取ると病院にかかる機会も増えていく傾向があります。
ここで気になるのが医療費ですが、高額療養費制度があるので、病院にかかる機会が増えても、制度を利用すれば1ヶ月44,400円で済みます。
持病等があって毎月通院する場合は、最低でも月44,400円かかりますが、これさえクリアできれば医療費はなんとかなります。
健康管理に気を使う事で、病院にかかる機会が減らせれば医療費は節約できます。

老後に必要な資金はどのくらい?

では老後はどのくらい資金があれば生活していけるのでしょうか?
持ち家があって、退職金と年金、ある程度の貯蓄がある夫婦なら、1人あたりおよそ1,500万円で老後は生活できると言われています。

しかしこういう条件の人だけとは限りませんから、条件が少ない人ほど老後に必要な資金は増えて行きます。
夫婦2人分なら3,000万円、条件が整っていなければ1人3,000万円、くらい必要になるかもしれません。
全く何もない状態では1億円必要と言われる事もあります。

老後貯金は50代からでもOK

今回紹介している例は一般的なサラリーマンを対象にしています。
自営業の場合、退職金はありませんから、これからの貯蓄がどのくらいできるかで老後の生活も変わってきます。
既に定年間近の場合は、お先真っ暗と考えがちですが、老後の貯金は50代になってから始めてもまだ間に合います。
50代でも妻がパートに出るなどで、収入を増やせますから、子供の教育費などを含めてもうまくやりくりすれば、貯金に回せる額も増えていきます。

老後は働けないため収入が途絶えるというのも不安要素ですが、今は自治体でシニア向けのシルバーセンターに登録しておくと、バイトができます。
高齢者でもできる簡単な仕事ですから、その気になればバイトをして収入を得る事もできます。
時給は地域や仕事内容で異なりますが、700円前後でも何もしないよりは収入がある分、安心も増えます。